ロゼに氷って、ほんとにアリ?夏の家飲みが変わる“ロックロゼ”

「ロゼワインに氷を入れるなんて、邪道じゃない?」

そう思う人もいるかもしれません。でも結論から言うと、ロゼに氷はアリ。暑い日や、ゆっくり気軽に飲みたい夜には、むしろよく似合う楽しみ方です。

大切なのは、どんなロゼでも同じように氷を入れるのではなく、ロック向きの1本を選び、少しだけコツを押さえること。今回は、家で失敗しにくい「ロックロゼ」の楽しみ方を紹介します。

ロゼに氷を入れてもいい?

もちろん大丈夫です。ワインは自由に楽しむもの。造り手が想定した味わいをそのまま知りたいなら、まずはよく冷やした状態でひと口。そのあと氷を加えて、自分がいちばんおいしいと感じる飲み方を選べばOKです。

氷を入れると温度が下がり、アルコールの強さや甘さがやわらいで、口当たりが軽くなります。暑い日の家飲みや、ワインを一杯だけ気楽に楽しみたいときにぴったり。

一方で、氷が溶けるほど香りや味も薄くなります。繊細な香りをじっくり味わいたい高価なロゼより、果実味がはっきりしたデイリーなロゼのほうが向いています。

ロックに向いているロゼの選び方

選びやすいのは、いちごやラズベリー、桃のような果実味をしっかり感じるタイプ。色でいえば、ごく淡いピンクより、サーモンピンクからやや濃いめのロゼが目安になります。

ほんのり甘みのあるロゼも、氷で甘さがすっきりするので好相性です。辛口なら、酸が鋭すぎず、果実味とのバランスがよいものを選ぶと飲みやすくなります。

反対に、香りがとても繊細なもの、熟成による複雑さを楽しむものは、まず氷なしで。そのワインらしさを味わってから、好みに合わせて試してみてください。

北海道・池田町では「ロゼロック」が町民スタイル

実は日本にも、ロゼを氷で楽しむ文化があります。北海道十勝の池田町では、地元の「町民用ロゼワイン」を、キンキンに冷やしたジョッキに氷を入れて飲むスタイルが親しまれています。その名も「ロゼロック」。

池田町観光協会では、これを「池田町民スタイルの伝統の飲み方」と紹介しています。さらに「ロック」の語呂に合わせた6月9日を「ロゼロックの日」として、2012年から普及活動をスタート。町内の飲食店でも提供されるなど、地域のワイン文化として楽しまれてきました。

ワインに氷というと、新しいアレンジのように聞こえます。でも池田町では、地元のロゼをもっと気軽に、暑い日にもおいしく飲むための身近なスタイル。ロゼは決まりに縛られず、その土地や暮らしに合わせて自由に楽しめるワインだと教えてくれます。

おいしく作る3つのコツ

1. 氷は大きめを使う

小さな氷はすぐに溶けて、味が水っぽくなりがち。家庭なら製氷皿で作った大きめの氷を1〜2個入れるだけで十分です。

2. ワインも先に冷やしておく

常温のワインを氷だけで冷やそうとすると、氷が一気に溶けます。ボトルを冷蔵庫で冷やしてから注げば、味が薄まりにくくなります。

3. 最初は少量から

グラスいっぱいに注がず、ロゼを100mlほど入れて試すのがおすすめ。氷が溶ける前に飲み切りやすく、自分の好きな濃さも見つけられます。

ちょい足しで、もっと自由に

輪切りのレモンやオレンジ、冷凍いちごをひとつ加えると、見た目も香りも少し華やかになります。甘みのあるロゼならレモン、辛口ならオレンジや桃も合わせやすいです。

炭酸水を少量加えれば、さらに軽やかなロゼスプリッツァー風に。氷を入れたグラスにロゼを注ぎ、炭酸水を少し足すだけなので、食事の前の一杯にも向いています。

ただし、果物も炭酸も入れすぎるとロゼの味が隠れてしまいます。最初はひとつだけ加えて、ロゼが主役のバランスを探してみてください。

合わせるなら、こんな料理

ロックロゼの軽やかさは、塩気と油分のある気軽な料理によく合います。王道の生ハムやカプレーゼはもちろん、フライドポテト、唐揚げや塩焼き鳥など、普段のおつまみで十分。ローソンの唐揚げくんとロックロゼ。一度は試して欲しい組み合わせです!

少し甘めのロゼなら、スパイスの効いた唐揚げやタコスにも。氷で甘さとアルコール感がやわらぐので、辛い料理の合間にも飲みやすくなります。

今日ロゼを選ぶなら

スーパーやワインショップで、果実味がしっかりした手頃なロゼを1本。よく冷やして、大きめの氷をひとつ入れてみてください。

まず氷なしでひと口、次に氷ありでひと口。どちらがおいしいかは、ルールではなく今日の気分で決めていいんです。



ロゼに氷を入れるのは、邪道ではありません。大きめの氷を使い、ワインも先に冷やし、果実味のあるロゼを選べば、薄まりすぎずおいしく楽しめます。

きちんと味わう日も、氷を入れてラフに飲む日もある。そんな自由さこそ、ロゼをもっと日常に近づけてくれます。

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そのロゼ、冷やしすぎかも。香りがちゃんと開く「おいしい温度」

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「ロゼワインって甘い?『中途半端なワイン』という誤解をほどく。」