「ロゼワインって甘い?『中途半端なワイン』という誤解をほどく。」
ロゼワイン=甘いと括らないで。
「ロゼって甘いワインでしょ?」
実はこれ、ロゼについてよくある誤解のひとつです。
ロゼワインには甘口もありますが、世界で造られているロゼには、すっきりとした辛口タイプもたくさんあります。
たとえば南フランス・プロヴァンスのロゼ。
淡いピンク色から「甘そう」と思われがちですが、味わいはドライで爽やか。柑橘や白い花、赤い果実を思わせる香りと、きれいな酸を楽しめるものが多くあります。
つまり、
「ピンク色=甘い」ではないんです。
むしろロゼのおもしろさは、その自由さ。
軽やかでキリッとしたものもあれば、果実味たっぷりのもの、スパイスを感じるもの、赤ワインに近いしっかりとしたものまで。
同じ「ロゼ」という名前でも、驚くほど表情が違います。
だから私は、ロゼを
「赤と白の中間」ではなく、ひとつの独立したワインとして楽しんでほしい。
じゃあ、ロゼってどうやって造るの?
多くのロゼは、赤ワインにも使われる黒ぶどうから造られています。
ぶどうの果汁は、黒ぶどうでもほとんどが透明。
赤ワインの色は、果汁とぶどうの皮を一緒に漬け込むことで、皮の色素が少しずつ移って生まれます。
ロゼは、その**「皮と果汁が触れる時間」**を短くすることで、淡いピンクから鮮やかなサーモンピンクまで、さまざまな色合いになるんです。
そしてロゼの造り方には、いくつかの方法があります。
DIRECT PRESS|直接圧搾法
黒ぶどうをやさしく搾り、ほんのり色づいた果汁を発酵させる方法。淡い色合いで、軽やかですっきりしたロゼになりやすい造り方です。
MACERATION|マセレーション法
黒ぶどうの果汁を皮と一緒に短時間漬け込み、好みの色や風味が出たところで皮を取り除きます。果実の香りや色合いを調整しやすく、ロゼらしい個性が生まれます。
SAIGNÉE|セニエ法
赤ワインを造る途中で、一部の果汁を抜き取ってロゼとして発酵させる方法。「セニエ」はフランス語で“血抜き”という意味。色がやや濃く、果実味やボディを感じるロゼになりやすいのが特徴です。
色だけでも、こんなに違う。
桜の花びらのような淡いピンク。
オレンジを帯びたサーモンピンク。
いちごのような鮮やかなピンク。
ロゼの色は、そのワインがどう造られたのかを想像するヒントのひとつ。
グラスに注いだとき、まずはその色を眺めてみてください。
ロゼは、食卓でいちばん自由なワイン。
「魚には白、肉には赤。」
ワインには、そんなイメージがあります。
でもロゼは、その間にいるからこそ、
どちらにも縛られないワイン。
白ワインのような爽やかさを持ちながら、
赤ワインのような果実味やコクもある。
だから、サラダや魚介はもちろん、
お肉、スパイス料理、中華、エスニック、そして意外にも和食まで。
ひとつの食卓にいろいろな料理が並ぶ日こそ、ロゼの出番です。
「今日は何を作るか決めてない。」
そんな日だって、冷蔵庫にロゼが一本あればいい。
“料理からワインを選ぶ”じゃなくて、
“今日の気分からロゼを選ぶ”。
淡くて軽やかなロゼ。
キリッとドライなロゼ。
果実味たっぷりのジューシーなロゼ。
少し贅沢したい日の、複雑で奥行きのあるロゼ。
ピンク色の中には、想像しているよりずっと広い世界があります。ふふふ。
だからwine shop ROSÉ では
特別な日だからではなく、
“今日の気分”で選べるロゼを集めています。
ロゼを、もっと自由に。
もっと日常に。